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    ガーディアンズ 全曲解説

    16枚目にしてついにベストアルバムを超えちゃったんじゃない?!

    アレンジャーのリュウスケと叫んじゃったくらい最高のアルバムができた。

    2017年の1月、わずか10日間で15曲ほど降ってきて、12曲選んだアルバムである。

     

    今回はAKIRAアルバムに初のコーラスを入れた。

    札幌のオペラ歌手SAKURAKOが参加してさらに素晴らしいアルバムとなった。

     

    すべての歌があなたに生きる力を与え、あなた本来の生き方へ連れもどしてくれる。

    自分を否定したり、生き方に迷ったり、家族やまわりに感謝できなかったり、

    孤独に落ちこんだ人がいたら聴かせてあげて。

    12の歌魂(うただま)が愛する力をふたたびよみがえらせてくれるから。

     

    ――― 歌詞ページはこちら ―――

  • 1. やるかやらぬか

    人が亡くなるまえに嘆くのは、

    やって失敗したことではなく、やらなかったことである。

    100の理由を並べようと、人間の行動は2つしかない。

    「やるか」、「やらぬか」のみだ。

    だったら迷わず「やる」を決断し、堂々と失敗し、胸をはって負ければいいじゃないか。

    列車の効果音は人生の旅を象徴し、あなたの迷いを吹き飛ばす力強い応援歌だ。

     

    2. Guardians

    不幸な人の特徴は、視点が低く、自分のことしか見えない。

    自分は世界一かわいそうな人間であり、世界でひとりぼっちだと考える。

    あなたの目隠しをそっとほどき、手を引いて立ち上がらせる。

    ほら、あなたを取り囲むたくさんの足跡が見えるだろう。

    あなたが生まれた時からずっとあなたを守ってくれたガーディアンたちだ。

    母や父や家族であり、友や仲間や恩師である。

    さらにあなたに命のバトンをつないでくれた祖先であり、導いてくれた死者たちであり、

    あなたを生かし続けた見えない守り手である。

    あなたは世界一かわいそうな人間じゃなく、あなたほど恵まれた人間はいないと気づく。

    突き上げるような感謝があなたを犠牲者から勇者へと変えていく。

    3. Champagne Tower

    積み上げられたグラスの1段目は「あなた」、2段目は「家族」、

    3段目は「仲間」、4段目は「社会」、5段目は「世界」。

    すべてのグラスを満たす方法はたったひとつ。

    まずあなたのグラスを幸せで満たすことだ。

    「私が私を幸せにする」と決断することからすべてははじまる。

    ちなみに「チンチン」はイタリア語の「乾杯」ですから。(笑)

  • 4. 偶像をぶち壊せ

    「自分はとるにたらない人間」というセルフイメージ(偶像)を社会は徹底的に刷り込む。

    あなたをなんでもいうことを聞くおとなしい羊に育て上げるためだ。

    ところがあなたは誰かにとってかけがえのない存在だし、無限の宇宙を旅してきた永遠の魂である。

    この歌によって叩き壊された偶像から光り輝く本当のあなたが立ち現れる。

     

    5. 天上天下唯我独存

    ブッダの言う「天上天下唯我独尊」(私は世界でもっとも尊い)は1文字まちがっている。

    最後は「尊」ではなく、「存」である。

    「天上天下唯我独存」(私は世界で唯一のものであり、すべてだ)

    ブッダのあまりにも深い哲学を弟子たちが理解できず、まちがって伝えられてきたのかもしれない。

    量子物理学では、「あなたがあなたの世界を創る創造主であり、あなたは世界そのものだ」という。

    この深遠なマントラが陽気なロックンロールによって謳いあげられる。

     

    6. スキだ!

    動画の人気投票ダントツNo. 1、究極のラブソングである。

    104回も浴びせかけられる「スキだ!」の絨毯爆撃。

    どんなに自分が嫌いなあなたでも降参するしかあるまい。

    この絨毯爆撃を毎日浴びて、

    「私は愛される価値のある人間だ」というのを細胞レベルで叩き込んでくれ。

  • 7. 尊尊我無(とうとぅがなし)

    沖縄奄美地方で「ありがとう」を意味する。

    「私は自我を無くすくらいあなたを敬います」なんという、美しい言葉だろう。

    「あまみこ」は琉球創世の女神であり、「ニルヤカナイ」は極楽浄土。

    「カナハイ」は愛してる。「きゅらさ」は清らかな。

    亡くなった恋人をあの世に舟を出してまで連れ帰りたいという切ない想いは、

    日本書紀のスサノオやギリシャのオルフェウスなど、人類共通の願いである。

     

    8. きみがきみで在るだけで

    なにかを成し遂げたり、人々から賞賛されたり、

    多くのお金を稼いだりできない自分は「価値のない人間だ」と思いこまされる。

    オレは世界中で何100万人に会ってきたが、「価値のない人間」などひとりも会ったことがない。

    とくに思春期の若者は親に守られた王座から転落し、自己否定の時期をくぐる。

    あなたがどれほどまでにまわりを幸せにしてきたか、

    あなたの存在がどれだけ偉大か、

    若者たちに聴いてほしい歌だ。

  • 9. わが子への手紙

    「逃げる」ことは悪いこと、卑怯なこと、してはいけないことと、オレたちは教えこまれてきた。

    その呪縛によって、過労死したり、うつ病になったり、自ら命を絶つ者がどれだけ多いか。

    逃走は生物にとって最も重要な生き残りの本能であり、最大の攻撃でもある。

    どんな親にとっても名誉や世間体よりも子どもの命の方が大切だ。

    オレ自身もやりたくないことから徹底的に逃げつづけ、自分本来の生き方を手に入れた。

    死を選ぶ前に聴いてほしい歌だ。

     

    10. 愛はすべて

    街中にうすっぺらいラブソングや「愛と平和」などという言葉があふれている。

    オレは命がけでアマゾンのジャングルに分け入り、ヒマラヤで高山病になり、

    メキシコで致死量の幻覚キノコを食い、人間の根底にあるものを探しつづけてきた。

    40年に及ぶ探求の末、行き着いたのが「愛」という言葉だった。

    愛はたんに男女の欲求だけではなく、善も悪も、清も濁も、生も死も、創造も破壊も、

    世界のすべてを在らしめる源泉だ。

     

    11. Life is Perfect

    膨大な臨死体験のデータによると、人は死の直後自分の人生を回想する。

    生きている間は全体像が見えないから、

    自分の人生は多くの困難や失敗に満ち、いびつで不完全なものだと思いこんでいる。

    ところがこの人とここで出会ったからこのことが起こり、そこであの人に出会い、

    そこに導かれ、ああ私の人生は多くのことを学び、美しい調和に満ち、人生は完璧だ!と驚くのだ。

    じっさいにすべての人の人生は完全であり、どの瞬間も最高のライフレッスンしか起こっていないのだ。

    「私の人生は完全だ」ということを生きてるうちに知っていれば、

    あらゆる恐れは消え、どんな困難に直面しようとも幸福の光の中を堂々と歩んでいけるだろう。

     

    12. これはあなたの人生

    たとえあなたが永遠の魂で何度生まれ変わろうとも、

    今のあなたの意識で世界を体感できるのは今回限りだ。

    人になんと言われようと、「これはあなたの人生」なのだ。

    そしてこの幸福の果実はあっという間に腐ってしまう。

    徹底的に自分を喜ばせ、人生という果実を味わいつくしなさい。

    そしてまた永遠のループは「やるかやらぬか」へつながっていく。

    なんというトータリティーに満ちたアルバムだろう。

    最高の「遺言」ができたぜ!

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    ガーディアンズ

    2017年12月リリース。12曲。2500円。